【星名美怜インタビュー】待望の1stシングルをリリース 独立1年半「既存のファンの人を大切にしつつ、新規を増やしていきたい」

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星名美怜
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ソロシンガーの星名美怜さんが今月、1stシングル『ひかりあと』をリリースした。約14年間、人気アイドルグループのメンバーとして活躍後に独立。そこから約1年半、本作が2作目のリリースとなる。独立当初は、“この先芸能活動をやるかどうかわからない”“音楽をまたやるとも限らない”と語っていた彼女だが、やはり現在その真ん中には音楽があり、アーティストとして輝きを見せてくれている。そんな彼女が1stシングルの話題や近況について語ってくれた。

--独立して早くも1年半以上が過ぎました。当初は戸惑いも少なくなかったようですが、活動のペースはつかめてきましたか?

「はい。まずは徳間ジャパンさんに慣れてきました(笑)。前作の取材のときには、会社に来ても『はじめまして』みたいな感じだったんですけど、今回はすれ違う方々、なじみの方、会ったことがある方が増えてきました。最近はありがたいことに音楽以外に女優業もコンスタントにやらせてもらったり、レギュラーのラジオも決まったりして、毎日何かしらでお仕事していたりするので、それがすごくありがたいですし、前まではスケジュールが入ると、間違ってないか不安だったんですけど(笑)、それに関しても大丈夫になってきました」

--多彩な活動をされていますが軸になるのはやっぱり歌?

「そうですね。そういうふうにしていきたいなと。アーティストとして長期で活動していきたいという思いがあるので、いろいろなお仕事をしつつも、来年はライブをもっとたくさんやっていけたらいいなと思っています」

--今回待望の1stシングル『ひかりあと』がリリースされました。昨年ミニアルバム『Once Upon a Star』リリース時には、「ライブで盛り上がりそうな楽曲」「ファンの人が好きそうな楽曲」を中心に収録曲を選んだという話があり、同時に「今後はさらにジャンルの幅を広げて、たとえばバラード曲とか、歌詞に恋愛要素がある曲にも挑戦したい」という話もありましたが……。

「そうでしたね。そのまま実現しました(笑)」

--表題曲の「ひかりあと』は、終わった恋に思いをはせる、夏のせつないバラード曲です。

「今回はレギュラーラジオ番組(Fm yokohama『BREAK IT DOWN』)の中でDJのDickeyさんに曲を作っていただきました。グループ時代も元気で明るい曲やbpmが速い曲が多かったので、バラード曲というイメージが自分にはなかったのですが、打ち合わせをする中で、アゲアゲの夏曲というのもいいけど、あえてバラードに挑戦してみたいと思いました」

--歌詞もこれまでにあまりなかったタイプで。

「シンガーソングライターのYU-Aさんに書いていただきました。以前同じラジオ番組でのレギュラーもされていた方で、Dickeyさんが『バラード曲ならYU-Aだよ』と勧めてくださって。YU-Aさんとはお会いしたことがなかったので、作詞をするにあたって私自身のパーソナルな部分も知りたいということで、お電話でじっくりと話させていただきました。エピソードを話して、キーワードが“線香花火”だったので、それで思い浮かべるのはどういう場面かとか、ああでもない、こうでもないと、いろいろと話し合って、それをふまえてYU-Aさんが歌詞を書いてくださいました。実は中学生くらいのときに『ごめんね、ママ』というYU-Aさんの曲を好きで聴いていて、その方に歌詞を書いていただけるなんて、すごくびっくりしました!」

--女性同士だから打ち合わせでも踏み込んだ話までできたのかもしれません。

「二人のスケジュールを合わせて電話での打ち合わせができたのが22時か23時くらいだったんです。だから、お風呂上がりにパジャマ着て、部屋で友達としゃべっている感じで、『はじめまして』なのに、お姉さんに相談に乗ってもらってる、みたいな雰囲気で(笑)、すごく新鮮な時間でした。“曲ってこういうところからできていくんだ”と知ることもできました」

--こういう素のおしゃべりから発展して歌詞が紡がれていく。

「すごく日常的というか、誰もが経験している思い、そんな自然なところから歌詞が発生するんだと……」

--一から作ってもらった物語の世界観を演じるように歌うのもいいけど、自分の中にある要素を歌うというのが、より思いがこもると思います。

「はい。自分の思いが含まれているほうが、思い入れも強くなるだろうなと思ったので、よかったなと思うし、作詞ということも魅力的に思えました。これまでライブでカバー曲をやっても、あんまりバラード曲は選ばなかったし、思い出に寄り添う形で作ることができたのは、すごくいいきっかけになったなと思います」

--自分自身、新たな発見ができたり、成長につながったんじゃないかと思います。

「これまでバラード曲をあまり歌ってなかったので、今回改めてボイストレーニングを受けることにしたんです。“サウンド的にはちょっと平成っぽいけど、でもそこで歌い上げるとなると90年代感が強すぎるから”とか歌い方も試行錯誤しながら。舞台で歌稽古もあったりするんですけど、こうして自分の曲に対して一つ一つ丁寧に教えていただき向き合う機会も、もっと作ったほうがいいと改めて思ったし、すごく楽しい時間でした」

--この曲はすでにステージで披露しているんですよね。

「はい。6月のワンマンライブで初披露でした、第一部のアンコールで、それまでずっと気が抜けなくて緊張していました。歌い始めてその世界観に没入したかったこともあったので、あまり目を見て歌ってなかったんですけど、2番くらいから、目をはっきり開けたら、みなさん真剣な表情で聴いてくださっていて、感動して泣いて聴いてくださっている女性もいて、今までのライブの反応とは違う感覚が自分の中であってすごく嬉しかったです」

--Type-A盤のカップリング曲『Sparkle』はライブ映像がすでに公開されています。ダンサーをしたがえたパフォーマンスで、こちらは“らしさ”のあるポップな夏曲です。

「これまでの私のイメージ通り、“夏といえば!”という感じの曲になっています。せっかく夏にリリースするので、そういう曲は一曲ほしいなと思って。タオル(回し)曲にできたらいいなと思いました。コールが入れやすい曲です。今リリースイベントでも結構やっているんですが、ファンの方のコールも完成してきていて。コールって、昔“こういうふうにやってください”と言ってやってもらったことがあったんですよ。でも、やっぱりファンの方のほうがコールに慣れているし、自然発生的なもので育っていったほうがいいのではないかと」

--自然発生で、かつアーティスト自身にもハマるものが一番いいですよね。

★ビジネスメールの返信の仕方はチャッピーに聞かなくても大丈夫になりました(笑)

--『ひかりあと』のミュージックビデオも公開されましたね。

「歌の世界に合わせてドラマふうになっていまして、回想シーンでは相手の方とすごく楽しそうにしている私を描きつつ。一人になって前に向かって歩いて行くという、せつないながらも、強い女性像が描かれています」

--もう一曲、Type-B収録のカップリング曲『New!エモもんすたぁ』は、前作からの流れに近い、ハイテンションなエレクトロニックロックになっています。

「これは私の血が騒いだ曲で、“絶対にこの曲だ!”と思いました。自分の中で結構衝撃で、イントロを聴いたときから、“これだ!”とすごくハマった感じがあって」

--好きなタイプの曲なんですね。

「トンチキ曲で育ち過ぎてきたので(笑)、それがデフォルトになっていて、転調しまくってたり、コロコロと転がっていくような歌詞が、自分が育ってきた環境に一番近いなと思いました。私も好きだし、ファンの方も好きだろうなと。振付師のいどみん先生がTikTokでも盛り上がるような振付を考えてくださったので、ファンの方と今後TikTok撮影会もやるので楽しみだなと思います」

--相変わらず、ファンの人は愛おしいと感じていますか?

「そうですね。この間はみんなで田植えに行ったり、おもしろイベントをいろいろやっています。夏には今年も屋形船をやったり」

--田植えはかなり斬新かも(笑)。

「YouTubeなどで日本酒のお仕事もやらせていただいていて、みんなにもっと日本酒に親しんでもらえればいいなと思ったのがきっかけで、日本酒になるお米の田植えをやったんですけど、ライブの次の日に田植えをやったので前日とのギャップがすごかったなって(笑)」

--大阪でライブをやって……。

「次の日に加古川で田植えしました(笑)」

--独立して1年半。最初の頃は無我夢中だからできたけど、いろんなことが見えてきたこと--で逆に難しく感じていることなどはありますか?

「結構あるなと思います。自分でいろいろやらなければいけないけど、最近は徳間ジャパンさんにいろいろ助けていただけて、“甘えていいんだ”と安心してやらせてもらっています。また自分の好きなものを追究していくことで、アーティスト業と女優業となったときに、そのバランスが難しいなとすごく思って、女優業では本当にありがたいことに次々と舞台とか決まったりして、全部に来てくださるファンの方もいてすごく嬉しいんですけど、そういうのもバランスを考えないと、みんなが推していて楽しい、その“楽しい”ということを引いた目線で見ないと、全部を“自分がやりたい”という気持ちだけでやっていると、ファンの人が大変になっちゃったりするから、そういうのも含めた、みんなが楽しいというところを一番に考えて追究できたらいいなと、最近はすごく思います」

--恵まれている状況だからこそ生まれる課題ともいえるかもしれません。ネガティブな面での大変さはあまりない?

「そうですね。まぁ、自分が打ち合わせでやりとりをしていて、“ネガティブな方だな”と思える人も稀にですがいらっしゃいますけど、“こういう大人にならないようにしよう”“また仕事がしたいと、また会いたいなと思える人になろう”と自分は思っていて。だから女優として稽古の現場に入っても、マイナスな発言はあまりしないようにしようと、『疲れたね』とかそういうのはありますけど、現場の雰囲気はとても大事にしたいと思うので、ネガティブ思考の人を見ると、私はそうならないようにしようと思ってやっています」

--共演者や演出スタッフなどは以前からも直接接点があったけど、その周囲のスタッフとの折衝はマネージャーがやってくれていたから、新たな驚きもあったのかもしれません。

「以前は関わらなくていいところも今は自分でやっているので、そういうときにマネージャーさんってこういう仕事をしてたんだ、とすごくわかります。あとビジネスメールのやり取りをするとき、ずっとチャッピー(chatGPT)に返信の仕方を教えてもらっていたんですけど、最近は聞かなくても返せるようになったのは成長です(笑)」

--今後もミュージカル出演が続々と決まっているようですね。

「そうですね。ありがたいことにお声がけいただけているので、そういう場でも私のことを知らない方にも知っていただいて、ライブに来ていただくというのが、自分にとってベストだなと思っています」

--音楽に関しては徳間ジャパンさんが番組出演のプロモーションなどをやってくれると思いますが、演技に関しては周りが積極的に売り込んでくれるわけでないから、自分が出演した作品での芝居を信頼してもらって続いていっているということですよね。

「あとは現場での居方だったり……」

--自分がいい仕事を重ねてきたということだと思います。

「観てくれている人がいるんだと思うとすごく嬉しいです。現場を経験するごとに次に繋がっているのがすごくありがたいと思うから」

--いろいろ順調に回ってますね。

「そうですね、うまくいろいろとやらせていただいて、逆に怖いです(笑)。既存のファンの人はもちろん今まで通り大切にしつつ、新規のファンをどんどん増やしていくということが、今の自分の課題だなと思っています。みんなもすごく協力的なので、輪を広げていけたらいいなという思いは共有できていると思うので」

--ファンの人たちも自分たちで美怜さんを独占したいわけではなく、より広まってもらいたいという思いがあると思います。

「TikTokで『New!エモもんすたぁ』を盛り上げたい、と言ったら、TikTokにいっぱい上げてくれたり。撮影可能のときの切り抜き動画をいっぱい上げてくださったり、本当にすごくありがたいなと思います」

--リリースイベントをファンの人が撮影した写真をよく目にしますが、衣装も色とりどりで。

「衣装は5、6パターンあって、リリースイベント用、ライブ衣装、新曲衣装とで、着回したりしています。8月はリリースイベントがずっと続くのですが、そこも飽きないで来ていただけるかなと思うし、レギュレーションも面白いことを考えています」

--11月にはワンマンライブも予定されているようですね

「11月1日と3日に生誕ソロライブをやります。今絶賛楽しい企画を考え中です。まだ打ち合わせ前なのですが、自分の希望としては1日は対バン形式でやって、そして3日をソロコンという形にして……」

--また、なにやら楽しそうなライブになりそうな予感でいっぱいですね(笑)。

〈プロフィール〉
星名美怜(ほしな みれい)

1997年11月2日生まれ、神奈川県出身。2010年よりアイドルグループにて14年間の活動を経て、昨年ミニアルバム『Once Upon a Star』はリリースし、ソロアーティストとして活動を開始。グループ在籍中から音楽活動のほか、ミュージカル出演、アパレルブランドのプロデュースなど多彩な活躍を見せる。1stシングル『ひかりあと』は徳間ジャパン コミュニケーションズより発売中。

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星名美怜 「ひかりあと」 Official Music Video

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